ダレットワールド「稲船社長がこたえる会」(2009年7月2日開催)が終わってだいぶ経ちましたが、とても深い内容だったので、時間をかけて自分の中で消化しブログにまとめました。
1.「稲船社長がこたえる会」に先立って
稲船さんという、ロックマンでの成功経験を持つゲーム界の有名人が失敗(とは失礼ですが、ご自身もそう認めておられますので…)を語るこの会は、大変貴重な機会だったと思います。
人は失敗を語りたがらないし、有名になった方は特にそうだからです。でもその失敗談がとても勉強になるんです。それはもうダレットワールドだけのことではなく、これから生きてゆく上での参考になるとすら思います。特に今回はリアルタイム! 言葉の節々から漏れる本音が聞けそうなまたとない機会でしたし、実際にそうでした。
当日は参加できませんでしたが、動画を見て、は~ちゃんさんがおこしてくださったログを繰りかえし読ませていただき、いろいろ学ぶことがありました。
は~ちゃんさんの日記 「稲船社長がこたえる会」
その1☆
http://blog.daletto.com/article/wsahviu070/20090702.htmlその2☆
http://blog.daletto.com/article/wsahviu070/20090702-2.html会に先立ち自分が送った質問は、以下の通りです。
参加された皆さまはお分かりになるかと思いますが、自分の質問は全部取り上げていただき、かなり詳しく答えていただいていました。
とても驚くと同時に恐縮しています。稲船社長ならびに質問を選んでいただいたスタッフ様に深く感謝します。
私の質問文
「ダレットワールド終了、大変残念です。
ダレットワールドには、これからのネットコミュニケーションを切り開く斬新さがあると思っていました。
恐らく将来発展するだろう仮想世界を中心に据えながら、ブログやマイページも加えて総合的にコミュニケーションを図る、それも日本風にして、細かい工夫も忘れない。ここまでビジョンがはっきりしていて内容が充実しているコミュニケーションサービスは、日本ではめったに見かけません。
それが志半ばで止めざるを得ないことは、単にいちサービスが終わるだけでなく、大げさに言えば日本のウェブの発展も遅らすように思え、ユーザーとして悔しく思っております。
そこで質問させていただきます。
・仮想世界サービスは時期尚早だったとお考えですか?
・これからのネットコミュニケーションサービスはどう進化するとお考えですか?
・稲船さんがダレットワールドから学んだことはなんですか?
できれば何らかの形で、これからもコミュニケーションサービスを発信していただきたいと願っております。
これまで、ありがとうございました。」
2.失敗とは、強さとは
今回のダレットワールド終了の理由は収益的な面が芳しくなく、上からの意向があったよう。それ自体はいろんな会社のプロジェクト等でよくあることと思います。
それに対して、稲船さんはご自身の力の足りなさと上の不条理さを繰り返され、なんども謝っておられました。私も仕事上うまく行かなかったとき、同じことを考えます。同感できます。
でもここからが、稲船さんの強さだと感じました。以下、稲船さんの言葉を抜粋。重みのある言葉だと思いますので、飛ばさず読んでみて下さい。
"またこんなコミュニティでみんなと会えることを考えたいと思ってる
そのためには自分自身に力が足りない
力をつけなきゃ権力に打ち勝つことは出来ない、そう思う
なんでもっともっと努力するよ
いつかじゃなくすぐに努力を始めようと思う"
"挑戦には挫折も失敗もつき物
失敗を恐れて何も出来ない奴には成功もないからね
成功したければ、失敗を恐れるな、だ
俺はいつもそういってる
世の中の殆どが失敗を恐れた生活につかってるよ
それではだめだ
成功の喜びの方がいいに決まってる、だから頑張るんだよ
頑張れないと失敗するよ
成功を信じて突き進もうぜ
だからダレットは挑戦だ"
正直、最初動画で見たときはユーザーを前にカッコつけておられるのかな?、と感じました。でも恐らくこの言葉はユーザーと同時に、稲船さんご自身に言い聞かせるために言われたのだと思います。
関係者も多数見ていたであろう中で、これだけのことを言われるのは相当勇気があることで、そこに稲船さんの強さを見ました。自分もこの強さを持ってゆきたい、そしてそれを行動に移してゆきたい、そう感じる強い言葉です。
さらにもう少し、稲船さんの言葉を見てゆきたいと思います。
3.ネット世界での癒しの可能性
ダレットワールドについて、
"なんかリアル世界とは違う友達というか仲間というか
リアル世界では言い方悪いかもしれないけど、人間関係に損得というか、しがらみみたいなものが必ずあるように思う
ここで出会った人とは損得ではなく本当の中身で話せることが多いよ
何故だかわからないが、そんなつもりで話したり挨拶できる人いるかな?
ここにくればいる
そんなリアル世界にはない空間って大事にしたかった"
"まだここは自分の住んでる場所には出来てない
自然とここにみんなが戻ってくることがしたかった
まだここは遊びに来る場所、戻る場所じゃなかったね
ごめん
ここでみんなが生活してる感じが欲しかった
前から言ってるようにここで働きここで暮らすようなもうひとつの生活
そんな場所にしたかったよ"
この言葉に、私はこれからのインターネットの可能性を見たように感じました。
ネットは情報を得たり発信したりする場所ですが、それだけではないと思うんです。
情報ではなく、和める場所、癒される場所、そんな場所が人間には必要だし、ネットでもそれが実現できると思います。自分はそんな場所を欲してますし、ダレットワールドに参加された方もおそらくそう、そして参加されてない方にも潜在的に相当あると考えています。
私は2008年8月に「 古参初心者のダレットふるさと帰り」
http://blog.daletto.com/article/irjbdwj803/20080823.html というブログ記事を書いています。リアル世界が忙しいので時間を大量に消費する仮想世界に住むことはできませんが、気持ちとしてはダレットワールドは「戻ってくる場所」になっていました。
ダレットワールドは、そんな場所を具体化した分りやすい例だったのに…。
でも、必ず誰かがこんなコンセプトで新たなサービスを始めて、そして何人かが成功すると思います。
ユーザーとして、そんな新しいサービスを待ち望んでいます。できればそれを稲船さんにやって頂きたかった…。
4.失敗と経験
"早すぎて悪いことなんてなにもない、なんでも経験をつむ事が大切
早くやっとけば、はやく経験できる
失敗は必要な経験のひとつだ、失敗のないやつほど脆いからな
今回は成功も失敗もあったんで経験値はたまってるぞ
その経験値を活かしたいな
立ち止まらなければ必ずいいことがあるさ、ね"
これは私の質問、「仮想世界サービスは時期尚早だったとお考えですか?」へのお答えです。早すぎたかどうかには答えられておられませんが、今になってはそんなことどうでもいいと考えてます。時間が答えを出してくれますから。
それよりも、経験を積むことの大切さを説いておられることが印象に残りました。
うがった見方をすれば、今の時代、仕事で大きな失敗をすればクビになり、路頭に迷うか自殺するしかない状況に追い込まれることすらあります。稲船さんはロックマンで成功されているから、ダレットワールドが失敗してもそこまでの罰はない。だからこそ言えるのかな、とも思いました。でも、稲船さんにも失敗が許されない時代があったはずで、それを乗り切ってこられた経験を含めて、経験の大切さを話されていたはずです。
億劫になってしまいがちな自分を励ます言葉として、何度も繰り返し読んでいます。
5.最後の言葉
では、最後に稲船社長の最後の言葉で締めたいと思います。いろんな所でよく聞くセリフのようですが、これは内容が伴っていて深みがある言葉です。
"人生にはいろんな壁がある
でも負けないように壁をぶち破っていく勇気を持とうぜ、俺もみんなもな
ではまたマイページ、DWで会おう
では、またな
バイバイ"
ありがとう稲船社長、ありがとうダレットワールド。
8月28日 追記
稲船社長様、silverheart様、コメントありがとうございました。
この記事を書いてもうダレットワールドとさよならしようと思ったのですが、やっぱり未練があってちょっと追記しています。
silverheartさん
お気持ち、とてもよく分ります。SFOはプレイしたこと無いのですが、同じ気持ちだと思います。言葉では書ききれない「ココロ」が、ダレットワールドやSFOに向かわせるんだと感じます。そんなサービスが無くなるのはほんとに残念なのですが、また稲船社長さん始めスタッフの方々が、きっとそんなココロが集えるサービスを作ってくださると信じています。
稲船社長さん
「お互い頑張ろう」と書いていただいて、とても光栄です。自分も自分の道をさらに頑張って進もうという元気が出てきます。
今後のカプコンやダレットのさらなるご発展、そしてダレットワールドを進化させたサービスの登場を願っております。
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