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deliriumさんの日記
エクストリーム労働争議
2008年6月26日 (木)

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バロン デラックス・コレクターズ・エディションが到着。でも見たのは続・少林寺三十六房なんだ。すまない。

「続・少林寺三十六房」
1980年作品
《監督》 ラウ・カーリョン
《出演》 リュー・チャーフィー、ワン・ランウェイ、チェン・ズーチャ

 染物屋の親方は天下りの満州人と結託して工員の賃金を下げた。チェンチェ(劉家輝)はニセ僧侶としてニセの秘薬を売り歩いていたが、賃下げに耐えかねた工員や兄たちのために、工員たちの芝居に協力する。それは有名な少林寺第三十六房の三徳和尚に化け、賃下げを撤回させることであった。工員との芝居で高い功夫があるように見せ、一時は賃下げに成功するが、親方に見破られ工員ともどもボコボコにされてしまう。傷つき沈んだ皆の姿を見、また嘘は所詮何にもならないと悟ったチェンチェは本当に少林寺で修行することを決意する。

 「続・少林寺三十六房」というタイトルであり原題にも少林搭棚大師(少林寺三十六房続集)とバッチリ書いてあるが続編ではない。収録されているインタビューでも劉家輝がはっきりそう言っている。前作で三徳和尚を演じた劉家輝が武術の出来ない道化者を演じることでそのギャップを楽しむものになっているのだと思う。

ストーリー的には「エクストリーム労働争議」です。さすが中国。労働争議の解決法は経営者も労働者も暴力による脅しだ。どうなの? これ? しかも「そんなことできないよ!」と断るチェンチェに「いいからいいから」と芝居を持ちかけたのは工員のほうなのに失敗した時は何故かチェンチェに責任があるかのよう。非道いぜよ。それでも兄さんは「嘘をやめてまじめに仕事しろ」とか言っていたのに少林寺から帰ってきたら「良く帰って来た! あいつらぶっ飛ばしてくれ!」とか言い出す。心身ともに落ちぶれ過ぎではないのか? 決戦時は王龍威演じる親方の椅子カンフー対チェンチェの竹ひもカンフーという古今稀に見る戦いであった。

 それでもこの映画は嫌いではないです。やはり劉家輝が素晴らしく魅力的だ。コメディタッチの本作も愛嬌たっぷりに演じる。これから修行して強くなる! という感じの若々しい役に関して劉家輝以上の人はいないと思う。非常にさわやかです。それでいて彼は本物の武術家でもあるので殺陣も重厚感のあるものに出来るのが強みですね。ちなみにインタビューで劉家輝も言っていますが、ジャッキーやサモ・ハンは京劇出身でベースはそれです。武術もやってはいるのでしょうが。系統の違いなのか、彼らのアクションはスピード感が重視されていると思いますよ。

 収録されているインタビューの劉家輝は武術家の矜持と誇りに溢れる好漢の趣。そのまま武侠の世界に入り込んでも普通に大活躍しそうな感じでしたよ。
(更新 2008年6月26日 (木) 10時03分) / 0 コメント


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